仕事へのやりがい、そして人の役に立つ喜び。
決め手は機器にふれてみたいという思い
大学時代にバンド活動をしていたので、音響や映像機器にはぼんやりと興味を持っていました。自分にとって音響といえば、ステージのアンプやスピーカーなど音楽シーンでの機器で、面接で仕事の内容を聞いた時は正直、抱いていたイメージと少し違うかなという印象でした。でも、音響・映像の仕事は実はもっと身近にたくさんあることを知って。面接で何度か話すうちに次第に会社が身近に感じられ始め、実際に機器にふれてみたいと思うようになりました。
先輩営業マンの元で勉強、そして独り立ち
私の所属する営業2課は主に文教市場を担当する部署です。入社後、数カ月は先輩に同行し、納品業務からスタートしました。最初は言葉一つとってもわからないことばかり。一人で営業に出るようになったのは3カ月目くらいからです。知識のない新人であることを前提にお客様から質問や要望をヒアリングし、会社に戻って先輩の指示を仰ぎながら回答するということを積み重ねていくうちに、少しずつ知識の引き出しが増えていきました。
営業で大切なのはまず顔を覚えてもらうことです。小中学校はすでに2年間担当しているので仕事の依頼も増えましたが、高校は今年度から始めたばかりでまだまだこれから。予算が限られている小中学校では機器の不具合への対応がほとんどですが、高校は新しい設備投資のチャンスもたくさんあります。まずは積極的に足を運び、仕事につないでいきたいです。
2年目に担当した大仕事でステップアップ
入社2年目の3月、県北の鉱山資料館の仕事を担当しました。館内には昔ながらの鉱山の街が広がり、各コーナーにさまざまな音や映像が出るというもので、音響の種類だけでも相当の数でした。
最初は壊れたところだけ取り替えるという話だったのが、結果的に全部更新するということになりました。基本的な仕組みは踏襲しながら、古い機器を取り替え、映像も作り替えるのですが、一人ではとても荷が重く、社内外の多くの人の力を借りながら完成までこぎつけました。企画、設計、施工で約1年。他の仕事と並行しての作業で、何をしていても資料館が気になるほどナーバスな状態が続き、無事納品できた時はうれしいより安堵の方が大きかったです。
仕事へのやりがい、そして人の役に立つ喜び
音響・映像の世界は専門的な知識が必要ですから、当然お客様から頼りにされます。その期待にきちんと応えられることは、大きなやりがいです。新人の頃は「これわかる?」と聞かれていたのに、知識が増えた今では「助けて!」の言葉に変わり、お客様からの信頼度が上がっているのを感じます。
この仕事は、いろんな場で人の役に立っているという実感が得られるのも魅力です。自分が提案した学教材システムで授業をしていたり、整備に関わったチャイムが聞こえたりするだけで学校現場を支えている実感が湧き、喜びを感じます。
風通しがよい環境と心地よい社風
当社の魅力は活発でメリハリが効いていること。常に声をかけあったり、社歴や立場に関わらず意見を言いやすいのも気に入っています。ダメなことに対して頭ごなしに否定するのではなく、一度飲み込んだうえで「こっちの方がいいんじゃない?」と、先輩たちの経験をもとにダメな根拠を説明してくれるので納得できます。
今後、そして10年後の目標は・・
目指すのはお客様からさらに信頼してもらい、「映像音響のことならプローバの渡辺」と一番に思いうかべてもらえる存在になること。そのためにも、お客様が困っているときはできるだけ早く対応することを心がけています。具体的な仕事では、映像設備、プロジェクターの電源、音響設備などをすべてタブレット一つで操作するタブレットシステムも手がけてみたいと思っています。
今はまだ自分のことで精一杯ですが、10年後はまわりのフォローや後輩の指導もできるような存在になりたいと考えています。
自分を信じ、自分が納得できる道を選ぼう
映像・音響機器というととっつきにくさを感じるかもしれません。でも、まわりの人が親切に教えてくれますし、メーカー主催の勉強会の機会もあり、素直で真面目に努力できる人なら大丈夫です。映像や音響は現代になくてはならないもの。日々進化していく技術の最先端に身を置き、働くことにきっとやりがいが感じられると思います。
就職活動中はまわりの意見に左右されがちですが、自分を信じ、自分の考えを尊重してほしいです。そうでなければ、うまくいかないときに人のせいにしてしまいます。納得したうえで自分で決めることを心に留め、がんばってください。